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遊び

遊びは、犬の能力を満たし、飼い主との絆を深める

犬はもともと、人間と一緒に暮らすためにさまざまな役割を与えられ、品種改良されてきた動物です。狩猟のお供をしたり、牧場で牛や羊の番をしたり、荷物を運んだり、そりを引いたり、さまざまな仕事をこなしていました。しかし、ペットとして暮らしている現代の犬たちは、作業能力をもっているにもかかわらずそれを発揮する場はほとんどありません。毎日、じっとしているだけで、いささか退屈しています。 だから、遊びは犬にとって、くすぶっている運動欲求や作業欲求を生かすことができ、ストレスを発散させる絶好のチャンス! いつでも犬は、何かおもしろい遊びはないか、誰かが遊んでくれないかと思っています。だから遊び相手ができるととても喜び、遊んだ後は満足感でいっぱいになります。そして、一緒に遊んでくれる飼い主のことをますます好きになり、絆も深まります。 愛犬との暮らしをより楽しく充実したものにするためにも、遊びのテクニックをしっかり身につけて、遊ばせ上手な飼い主になりましょう。

成長に合わせた遊びをしよう

犬の遊びは成長段階によって変化するので、その時期に合った遊び方を心がけてください。 子犬は、周囲にある物をかじったり舐めたりすることで、環境や食べ物を認識していきますし、仲間とじゃれあう遊びを通して、相手との力関係や咬む力加減を身につけていきます。子犬時代の遊びは犬としての社会性を身につけ、感性を育てます。 そして、成長するに従って、単純な動きでは満足できなくなり、より高度な遊びに楽しみを見出すようになります。「走る」「動く物に飛びつく」「物を咬んで振り回す」「投げた物を取ってくる」などの犬が好む遊びは、実は犬の狩猟本能に基づいた動きなのです。野生時代の犬の習性を理解し、その欲求を満たしてあげるのも飼い主の務めです。 さらに年をとって老齢期になると、次第に遊ばなくなってきます。動きたがらなくなったら、運動量を減らして、スキンシップの機会を増やしてあげましょう。やさしく声をかけ、体を撫でられるだけで、十分に満足します。

遊びを通して、しつけをする

犬を喜ばせるための遊びも、主導権はつねに飼い主が持つようにしてください。犬に催促されたから遊ぶのではなく、遊びの時間も飼い主が決めます。おもちゃも犬に預けっぱなしにせず、遊ぶときに飼い主が出し、終わるときは「おしまい」と言って片づけます。そうすることで、「大好きなおもちゃをくれるのは飼い主。だから飼い主が好き」と犬は意識します。終わるときも、犬が飽きたからやめるのではなく、「もう少し遊びたいのに」というタイミングで終了します。 「オスワリ」「マテ」「コイ」などの号令に従ったり、いろいろな芸を覚えたりするのも、犬にとっては楽しい遊びの一つになります。遊びを通してしつけを徹底させていけば、犬も楽しく学習することができます。

犬が大好きな遊びをいろいろ覚えよう

いつも同じ遊ばせ方だと犬は飽きてしまうので、遊びのバリエーションを充実させましょう。

<かじる・くわえる>

子犬は咬むことで力加減を覚えていきます。ぬいぐるみやロープのおもちゃ、特殊なゴムなど咬みやすい素材のものを与えます。くわえたものを振り回すのは、捕らえた獲物の息の根を止める行為の名残。キューキュー音のするものだと、音にも反応してさらに楽しく遊べます。プラスチックやセラミック加工のものなど、硬すぎるものやかみ砕いてしまうものは、歯を痛めたり飲み込んだりする危険があるので避けましょう。

<引っ張りっこ>

野生時代に仕留めた獲物をきょうだいで奪い合っていた行動の名残で、犬は引っ張りっこも大好きです。ロープ状のおもちゃなどの片方をつかんで、綱引きのように引っ張り合います。ただし、楽しさのあまり犬が興奮してうなったり、かみグセがついたりすることがあるので、興奮してきたら、すばやくおもちゃを取り上げます。「やめなさい」などと大声を出したり、無理にひっぱったりすると、興奮がさらにエスカレートするので逆効果。また、引っ張りっこの最後は飼い主が取り上げるようにします。犬におもちゃを渡してしまうと、「自分のほうが強い。エライ」と勘違いする原因になるからです。けれども、負け続けていると「どうせ勝てないんだ」と、飼い主と遊ぶことに興味を失ってしまうので、8勝2敗くらいでたまには犬にも勝たせてあげるとよいでしょう。

<追いかける>

逃げる物を見ると追いかけたくなるのも、犬の習性。コロコロ転がるボールを追いかけたり、追いかけっこをしたりするのも大好き。追いかけっこをするときは飼い主が楽しそうに走ることがポイント。そうすると犬も楽しくなってきます。2人でボールを蹴り合って、動くボールを追わせるのもよいでしょう。

<取ってくる>

追いかける遊びの発展型が、ボールやフリスビーなど投げたものを取ってくる遊び。初めに「くわえて」と言いながら物をくわえさせ、「出せ」の号令で物を出させます。これがマスターできると、もし拾い食いをしたときにも、口から取り出すことができて安全です。少し離れたところにボールなどを投げ、持ってきたら「出せ」の号令で犬から受け取り、ほめてあげます。


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